はじめに
このブログは「正しい(良い)」とか「正しくない(悪い)」とかを述べるブログではありません
ホワイトタイガーの看板
最近ある看板がSNSで話題になりました
「今後、ホワイトタイガーは、飼育しません」
福岡県の大牟田市動物園に設置されている看板です
別に今いるホワイトタイガーの飼育を放棄する訳ではなく、今後新たにホワイトタイガーは飼育しないという意味です
その理由は今現在のホワイトタイガーの状況には大きな問題点があるからに他なりません
この決断そのものに賛成も反対もしませんが、ひとつの動物園が悩んで考えた末に結論を出し、それを来園者に伝える姿勢は見習いたい部分だと思いました
ホワイトタイガーの問題
神秘的な感じを受ける人も多いホワイトタイガーです
ホワイトタイガーとは
ホワイトタイガーとはベンガルトラの白変種です
白変種とはアルビノ(遺伝情報の欠損による白化)とは全く異なり、正常な遺伝子による白化のことです
白化の遺伝子は多くの生き物にあると考えられ普段は表に出てきませんが、稀に遺伝の条件が揃った時のみ白い個体として現れます
近親交配
ホワイトタイガーを繁殖させるにはホワイトタイガー同志を交配するのが一番確実ですが、残念ながらホワイトタイガーは希少です
どうしても親や兄弟などの近親交配に頼っているのが現状です
では近親交配をするとどうなるのか?
近親交配は似た遺伝子を掛け合わせるため、偏った個体が生まれます
良い方に偏る箇所もあれば悪い方に偏る箇所もあります。非常にバランスが悪いのです
その結果、生まれてくるホワイトタイガーは奇形や病弱などの可能性が高まることになります
そういったことに異を唱えたのが今回の件なのです
ホワイトタイガーに限らない?
アモイトラ(絶滅回避のため近親交配中)
またしてもトラです
野生のアモイトラ(華南トラ)は既に絶滅し、中国では人工で繁殖活動をしています
数年前まで100頭あまりだったのが近親交配を繰り返すことで去年末には165頭まで増えたそうです
このように絶滅寸前の種の保存を図ろうとするならば近親交配に頼らざる負えません
当然さまざまな障害や危険を伴うことにもなります
同じ危険性を伴うのにホワイトタイガーはNOで、絶滅寸前の生き物に対してはOKなのか?
そこまでして種の保存を図る必要は無いのでは?
そんな考えだってあるのかもしれません
ゴールデンハムスター(近親交配で繁殖成功)
今度は愛らしいゴールデンハムスターです
ゴールデンハムスターは1930年にシリアで野生のメスと12匹の幼獣が捕獲されました。そしてその幼獣の中から生き残ったメス1匹、オス2匹の間で繁殖が始まりました
いま世界中で飼われているゴールデンハムスターのほぼ全てがこの3匹から始まっているのです
もちろんハムスターにも近親交配の危険は伴います。それを乗り越えるのですからハムスターの繁殖力恐るべしですね
実はゴールデンハムスターは以前は幻の動物と言われていて野生での目撃例は1930年で捕獲された以降もほとんど無いそうです
もし繁殖させてなかったとしたら、今でも幻の動物だったかもしれません
ブルドッグ(自然に子が産めない)
なんとも屈託のない表情をしたフレンチブルドッグですね(*´ω`*)
犬は人間によって改良に改良を重ねられた結果、現在の多種にわたる犬種が存在しています
優れた運動能力を持つもの、性格の大人しいもの、可愛らしいものなど・・・様々なものを求めて改良された訳ですが、中には病弱や奇形など健康問題をかかえる犬も存在します
その代表例がブルドッグです
出産するのに子犬の頭が大きすぎて自然分娩をするのが困難なのです。もし自然分娩するとなれば大きな苦痛と生命の危機を伴いかねません
なので帝王切開による出産が主になってます
自然に出産が出来ないって、なんかすごいですよね(-_-;)
スコティッシュフォールド(奇形の危険性大)
折れ曲がった耳が特徴的なスコティッシュフォールドです。立ち耳の個体もいるようですが、やはり想像するのは垂れ耳の方ではないでしょうか?
折れ耳の遺伝子を持つスコティッシュフォールドは、同時に「遺伝性骨形成異常症(骨瘤)」という病気を発症する可能性が高いです
主に成長期に足や尻尾など軟骨が変形してコブのようになる病気で、痛みを伴ったり歩行などの運動に支障をきたしたりします
遺伝によるものなので、今のところ確実な治療法も無いのが残念なところです
人間のエゴとは
この他にも紹介しなかった犬や猫、競走馬や家畜などたくさんあるのでしょうね
これは人間のエゴだ!
そう思った人もいるでしょう
はい。人間のエゴです
ただし人間のやる事はすべて人間のエゴです
「絶滅の保全」「自然が一番」「地球にやさしく」などの考えも同じく人間のエゴだと思います
すべて人間側から見た勝手な考えなのですから
「いっそのこと人間なんかいなくなればいいのに・・・」←これだって人間のエゴです(人間のエゴと言うより個人のエゴかな?)
ただし悲観する必要は無いです
人間に限らず生き物の全てはそろぞれのエゴの塊なのですから
人間には人間のエゴが・・・
虎には虎のエゴが・・・
犬や猫、ハムスターにもそれぞれのエゴが・・・
全ての生き物には全ての生き物なりのエゴが・・・
最後に・・・
先ほども書いたように人間のやる事は全てがエゴだと思ってます
そこに「良い」「悪い」と言う確かなものは存在しません
その中から何を選択し何を信じるのか?
それはあなた自身が決めることです
※個人の意見です
また勉強不足の部分も多いかと思われますがご容赦願いますm(__)m
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