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温暖化で台風が巨大化してるなんて大嘘だった! 発生数、強さ、大きさ、過去67年のデータを全部グラフにしてみた

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25年ぶりの非常に強い台風上陸

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先日25年ぶり非常に強い台風が日本本土に上陸しました。直撃を受けた関西は大混乱になりましたよね。

これほどの強風経験がないと恐怖した人は多かったのではないでしょうか?

 

 

近年は地球温暖化による気候の変動などが騒がれ、台風もその例外ではありません。

毎年のように「最強台風」「巨大化」「勢力が衰えずに上陸」だのマスコミが騒いでいるような感じがします。

  

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あんなに毎回最強台風だと騒いでいるのに25年ぶりなのが逆に不思議な感じもします。おそらく過去に非常に強い台風がこれほど長期間上陸しなかった事は初めてじゃないでしょうか?

 

世間が騒ぐように本当に台風って巨大化、強大化、凶暴化しているのだろうか?

 

 

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一年前にも台風の巨大化に触れたことがあるのですが、過去の上陸した台風を比較しただけの不完全燃焼な記事でした。しかも強さのみで大きさについては全くのスルー。

 


 

気候の変動を知るには「点」ではなく過去から現在までに及ぶ「線」で見なくてはいけない。そう思って資料のある過去67年の台風のデータをグラフにして比べてみました。

 

パソコンスキルが貧弱なため見栄えのしないグラフですがご容赦ください。データはこちらの物を使わせて頂きました。 

デジタル台風:台風画像と台風情報 - 国立情報学研究所

  

発生数

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台風の年間発生数の平均は26.2個

 

グラフを見ると1995年以降から少ない傾向が続いているのがわかります。ただしここ5年くらいは平年並みで今年(2018年)も今の段階で24個発生している事から平年を大きく上回りそうです。

 

1960年代には4年連続で年間30個を超えている時期もあったので、今年30個を超えたとしても異常とは言えないでしょう。

 

 

今後の予測

研究機関によって「増える」と言う所もあれば「減る」と言っている所もあります。1~2割ほど減少すると言うのが有力とされています。

 

「なぜ温暖化なのに減るの?」と疑問に思う人も多いでしょう。私も疑問に思った一人です。台風のエネルギーは暖かく湿った水蒸気なのだから温暖化になれば増えるのでは?

 

どうやら温暖化になると上空の気温が上がり気流が安定するそうです。雲や台風が発生するには気流の乱れによるきっかけが必要なのです。その乱れが少なくなるので台風も発生しにくくなると言うメカニズムだそうです。

 

 

 

強さ

最盛期の平均気圧

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続いて強さの比較をしてみましょう。

 

各年に発生した台風の最盛期の気圧を平均してグラフにしてみました。気圧が低いほど強い台風となります。

 

平均は963.3ヘクトパスカルでした。

グラフを見る限り今も昔も大きな変化は無いように見えます。

 

猛烈な台風(920hp以下)

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気圧の平均化やや的外れな感じもしたので(弱い台風が発生すると一気に平均が上がる)猛烈な台風の個数をカウントしてみました。

 

猛烈な台風とは最大風速54m/s以上のものを言うのですが、風速に関しては1977年以前のデータが見当たらなかったので便宜上気圧が920hp以下のものを猛烈な台風としました。

 

平均で年に2.9個猛烈な台風が発生してました。2000年あたりから発生数が少ない時期がありますが、今年は台風24号で既に5個目が発生しています。概ね大きな変化は無いかと思います。

 

 

非常に強い台風以上(950hp以下)

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猛烈な台風ではハードルが高すぎなのかもと思ったので非常に強い台風以上と範囲を広げてみました。こちらも便宜上950hp以下のものを非常に強い台風としてます。

 

平均で8.5個になりました。

あまり変化は見られません。ただ近年振り幅が大きいのは気になる所です。異常気象とはこんな感じで現れる場合もあるでしょう。今後も注意して見ていきたいです。

 

ちなみに今年は現時点で7個発生してます。

 

 

今後の予測

研究機関によって誤差はあるものの「強くなる」と言う方向で一致しているようです。温暖化でエネルギーとなる水蒸気が多くなるので、台風が出来てさえしまえばその後は発達する要因がそろっていると言うことなのでしょう。

 

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大きさ

最盛期の平均最大強風域(直径)

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続いて大きさを検証してみます。

台風の大きさは風速が15m/s以上の強風域の半径で決まります。中心から左右対称じゃない場合もあるので直径で考えました。

 

1977年以前の風速のデータが見当たらないので1978年以降の検証となります。また単位は一般ではあまり耳慣れないノット表示となってます。

1ノット=1.852キロメートル

 

 

平均で439ノット(813キロメートル)でした。

2000年以降減少してるように見えます。巨大化どころか小型化してる?

  

超大型の台風

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続いて超大型の台風の発生数を調べてみました。超大型とは風速15m/sの強風域が半径800km以上のものを指します。

 

平均で年に0.9個発生してました。

明らかに減少傾向です。2000年以降だと年に一個も発生しない事の方が当たり前になってきました。

今年もまだ1つも発生していません。

  

大型の台風以上

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ハードルを下げて大型以上の発生数を調べました。強風域が半径500km以上のものです。

平均で年に7.5個でした。

 

超大型ほどでは無いかもですが近年減少傾向にあるようです。今年はこれまで3個発生してます。いま来ている台風24号がこれから大型になって4個目になるかもしれません。

 

 

今後の予測

こちらも研究機関によって誤差はあるものの「大きくなる」と言う方向で一致しているようです。ただし今見て頂いたように最近の傾向はこれに反しています。今後の行方を慎重に見守りたいと思います。

  

 

まとめ

過去67年間の推移を見ると

発生数 → 変わらず

強さ  → 変わらず

大きさ → 小さくなってる?

 

・・・となりました。

大きさに関してはデータも少ないし誤差範囲なのかもしれません。

 

台風が昔より強大化していると思っている人が多いのは、いろんな情報量が増えた事と将来の不安から来ているのかもしれません。環境の変化を知るには点ではなく、昔からの流れをきちんと線で捉えた方が良いと思います。

 

また今後の予測はあくまで予測。どうなっていくかはその時にならないとわかりません。幅広い考えと冷静に注意深く見ていく姿勢が必要かと思います。

  

おまけ

温暖化に対する個人的感想

地球が温暖化しているのは事実ですし空気中の二酸化炭素濃度が上昇してるのも事実です。ただ関連性がどこまであるかは明確になってるとまでは言えません。

 

ただ対策はするべきだと思ってます。なぜなら手遅れになる場合があるからです。

 

今後「やっぱり二酸化炭素が原因でした」となって対策したとしても環境なんてすぐに変わりません。効果が出るには長い時間が必要になるのです。

 

 

よく地球規模で環境が変化していると聞きますが、本当に地球規模で言ったらこんな環境の変化は屁でもないでしょう。なぜなら今まで地球は相当な環境変化を体験済みだからです。

海水面だって100メートル単位変動してきた歴史があります。

 

 

地球は何ひとつ困りません。困るのは私たち人間です。

 

 

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