こんにちは、ちゃこりんです。
前回の続き、そして治療編の最終話となります。
会社を辞めて自宅療養
思い切って会社を辞めて自宅療養することを選んだ私。
毎日がホリデーですよ♪
なんとも羨ましい響きでしょ。
そんなホリデーを私はどう過ごしていたかと言うと
ほとんど眠ってました!
だいたい14時間~18時間くらいでしょうか。
起きてる時間でも寝っころがってぼーっとしたりテレビを見ていたりしたので丸一日ベッドにいる感じですね。
調子が良い時は近くの公園とかを散歩したり、友達と会うことも出来ました。
自宅療養の注意点
まず自宅療養は家族など近くに理解のある人がいないと厳しいです。
症状にもよるのですが、一人だと生活が乱れたり維持できなくなったりします。食事を摂らなくなったりとかね。
また孤独にもなりがちです。
人と接しないと言うのは気分的に楽な部分もあるのですが限度があります。
そして経済面。
いままで貯えがあるなら良いのですが、そうでないと失業保険などがあったとしても不安です。最悪生活保護もあるけど、それはそれでかなり厳しいと言わざるを得ないです。
こうなると家族って大事だなと思ってしまいます。特に親かな。
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どうやって過ごしたら良い?
なるべく楽に過ごす。
これに尽きるかなと思います。
やりたい事があるならやれば良いし、ぼぉーっとしてても大丈夫です。
- こんなことしてて良いの?
- 無駄な時間を過ごしてるんじゃない?
そんなふうに思ったりするかもしれませんが焦りは禁物です。
そもそも人間なんて人生の1/3は眠っているんです。
80歳まで生きるとしたら
約27年は寝てる計算になります。
だったら一年くらい眠っていても誤差みたいなものですよ。
極論ですかね?(笑)
もし心に余裕があると思うなら
- 外に出てみる
- 軽く運動をしてみる
- 生活リズムを整える
などを心掛けてみると良いです。
でもまぁ、そんなに考えなくても良いかなぁ。
うつ病になる人は考え過ぎちゃう人が多いですからね(^-^;
「好きな事をしなさい」は禁句かも?
「好きな事をすれば良い」
良い言葉ですよね。これも気分が楽になりそうな気がします。
ただ中にはこの言葉がダメな人がいます。
それは何処のどいつだ~い?
わたしだよ!
好きな事が無い人にとってこの言葉は結構きついのです。
今現在でもダメなくらいです。
よく「好きな事はなんですか?」と言う質問されるじゃないですか。
そうすると自分に好きな事が無いことに気付いちゃうんですよね。普段は意識してないのに。
昔はいっぱいあったはずなんだけどなぁ・・・と落ち込んでしまうんです。
うつ病の人にはそんな人も多いので気をつけた方が良いかもです。
最後に残ったもの
楽しさ、悲しさ、苦しさ。
そんな感情が無くなり世界が殺風景になる中で、最後に残ったのは意外なものでした。それは・・・
「感謝」
もっと暗い感情が残るものだと思っていたので本当に意外でした。それだけ周りの環境にも恵まれていたのでしょう。
公園へ散歩に出掛けると子ども達が遊んでいたり、若い人が走っていたり、お年寄りがベンチで和やかにお話しをしてたり・・・
それらを遠くからぼんやり見て思うんです。
自分は幸せな世界に生まれたのだなと。
いまある自分に
いまあるこの世の全てに
そしていまあるこの世の全てへつないでくれた多くのものたちに
感謝と言ったら大袈裟だけど、何とも言えない愛おしさを感じてました。
これほど幸福を感じているウツ患者は滅多にいないと思います。なのに感情も体も思うように動かない。
逆に言えばこんなに幸せを感じていてもうつ病になるってことでもあります。
皆さんも気を付けてくださいね。
恵まれた条件・恵まれた環境
私はうつ病が回復するのに良い条件が揃ってました。
- 不安やツラさをあまり感じない(全ての感情が無いから)
- 睡眠過多
- 性格が大雑把でネガティブってほどでもない
- 薬が効いた(たぶん)
- 理解してくれる家族がいる
- 金銭的に余裕がある
うつ病は、つらさがつらさを呼ぶ負の連鎖に陥りやすく、また不眠症で心も体も休まらない人が多いです。
そして悪い方向にばかり考えがいってしまい更に症状が悪化したり長引いたりしてしまいます。
でもそれらが無い私は回復するには好条件でした。
また家族の対応が素晴らしかった。
何事もなかったように適度に放っておいてくれて、食事だけは出てくる。私にとってこれほどの神対応はないです。
金銭だって今まで趣味も遊びもするヒマが無く10年以上ひたすら働くだけでしたからそれなりに貯えがありました。
※今はもう無いです(;^_^A
愛すべき殺風景との別れ
幸せを感じながら眠り続ける日々。
愛すべき殺風景な世界。
そんな日常を過ごしているうちに私は少しづつ回復していきました。まるで氷の塊が徐々に解けていくように。
そして会社を辞めて半年ほどが経った頃、体の重さも薄らいで何かをやってみようと言う気になりました。
これが私のうつ抜けです。
その後も気分に多少波はあったし、どの時点でうつ病が治ったと言えるのか判断は難しい所ですが、私はこの時だったと思います。
うつ抜けおめでとう。
ハッピーエンドやぁ\(^o^)/
・・・と思ったでしょう?
もちろんハッピーな事なんですけどこれで終わりではありません。
発病編②で書きました。
一度閉じてしまった心の扉がまたすぐ開いてくれるとは限らない。下手をすれば開けたいと思っても一生開かないことだってある・・・と。
これから閉じてしまった扉を開ける、長い長い道のりが待っているのです。
さぁ、扉を開けに行くよ♪
さよなら、愛すべき殺風景。
ありがとう。
治療編、これにておしまい。
うつ病治療編③ 抗うつ薬って効くの?初めて飲んで脳がしびれる