日本代表決勝トーナメント進出!
決勝トーナメントに進出できたけど・・・
連日熱戦が繰り広げられている2018FIFAワールドカップ ロシア大会。そして大会前の評判を覆して大躍進するサッカー日本代表。
開始早々1人少なくなった南米のコロンビアを2-1で倒し、フィジカルの強いセネガルには先制を許すも果敢に攻め続けて2-2の引き分け。
日本だけでなく世界からもその活躍に注目を浴びるようになりました。
そして第三戦、ポーランドに0-1で負けるも見事にグループ勝ち抜け。決勝トーナメント進出となりました。
バンザーイ\(^o^)/
・・・となるはずなのですが、世界中で批判の嵐。日本国内でさえ何だかモヤモヤして素直に喜べない人がたくさんいらっしゃる有り様なのです。
その原因はポーランド戦ラスト10分の日本が取った戦い方に他なりません。
ポーランド戦前の日本チームの状況
第2戦を終えた段階で日本は勝ち点4。
ポーランド戦に勝つか引き分ければ文句なくグループリーグ突破。負けた場合はセネガルとコロンビア戦の結果次第で突破できるかが決まる非常に微妙な状況でした。
ポーランドに負けた場合、日本の運命は次の通りです。
- セネガルが勝利する→〇グループリーグ突破
- セネガルとコロンビアが引き分け→×グループリーグ敗退
- コロンビアが勝利する→セネガルとの得失点差、総得点、フェアプレーポイント(反則ポイント)によって決まる
そして試合開始
そんな中で始まったポーランド戦。
スタメンを6人変更した影響なのか、いまいち攻撃が噛み合わない日本。気合は入ってるも決して本調子とまでは言えないポーランドを攻められず、ついに後半14分に先制点を許してしまいます。
この時点ではセネガル・コロンビア戦は引き分け。日本がポーランドに追い付かないとグループリーグ敗退という状況でした。
しかし後半29分にコロンビアが1点を入れたことによって事態は一変します。先ほども書いたようにコロンビアが勝利すればセネガルとの得失点差、総得点、フェアプレーポイントによって決まります。
この時点ではセネガルと得失点差は一緒、総得点も同じ、フェアプレーポイントだけは日本が2ポイント有利でした。
つまりこのままで双方が試合終了を迎えればグループリーグ突破は日本と言うことになります。
「時間稼ぎ」と言う選択
そこで日本は「このまま負け」で試合終了をするプランを選択しました。ひたすらボールを回して時間稼ぎをするのです。
これは賭けです。
もちろんこの時点で一番可能性が高いと判断しての選択なのですが、やはり賭けと言って良いでしょう。
その理由は
- 日本がこのまま終えられるとは限らない。
- セネガルがこのまま終わるとは限らない。
- もし失敗に終わった場合のダメージが計り知れない。
まず①ですがボール回しをしても敵に奪われて点を許すことはあります。キープし続ける事はそんなに簡単でもないのです。
ただし今回に限っては違いました。
相手のポーランドもとりあえず勝てれば良かったので「このまま」終えるのはむしろ好都合。双方の利害が一致した事により、ほとんどプレッシャー無く時間稼ぎをする事ができました。
②ですが、もしセネガルが一点でも入れてしまったら立場逆転です。日本も得点をしなければグループリーグ敗退です。短時間で点を取るのは困難で、時間つぶしをした事を後悔するかもしれません。
日本としては他力本願、運任せ。かなりヒヤヒヤしていたと思います。
③そりゃもう周りからボロクソに言われるでしょうね。日本に帰ってくるなと言う人もいるでしょう。
結局ブーイングの嵐なか試合は進み、そのまま0対1で試合終了。見事に決勝トーナメント進出となりました。
おめでとうございます!
西野監督つまづいたけどセーフw
いや本当に勝てて良かったです。
勝てば官軍とよく言いますが、勝ったのにも関わらずこの批判です。負けてたらそりゃもう世界の笑いもの、日本は最高のピエロになる所でした。
世間の反応は賛否両論
否定派
- つまらん。かっこ悪い。
- スポーツマンシップに反する。
- なんか素直に喜べない。
- 時間稼ぎしなくてもグループリーグ突破は可能だった。
- なるほどこれがフェアプレーの勝利なんですね(笑)
肯定派
- ルールに従ってるのだからなにも悪くない。
- 最終的に勝つことを最優先にするのは当然の選択。
- 世界中どこのチームでも同じような事はやってる。
- むしろ頭脳的で感心した。
- 世界と戦うのだからこういう戦略も必要。
好き嫌いはあるにしても、どっちが正しいとかじゃないですよね。むしろ賛否両論あることが正しい気がします。
自分なりの感想
確かにつまらなかったからセネガル戦にチャンネルを回しちゃったし、ルールに従っているから問題ないって言われると、だったら法に触れなければ何をやっても良いの?みたいな感じにも思ってしまいます。
でも最後に勝つため(この試合自体は負けですが)なら今回の選択は当然の成り行きに見えるし、なんだかんだ言ってもやはり勝ち進むことは優先されるものだと思います。
別に時間稼ぎしようが点を取りに行こうがどっちでも良いんじゃないでしょうか。どちらを選んだとしても成功する事もあれば失敗する事もあります。
今回は西野監督が時間稼ぎの方がベターだと選択し、それを信じて選手もプレイをし、そして成功を収めた。それだけの事のような気がします。
ただ今回は試合に負けてる中での時間稼ぎだったのでより鮮烈に見えましたけどね。
批判も覚悟の上の選択だったと思います。そこまでして決勝トーナメント進出を勝ち取ったのですから、あとは腹をくくって精一杯頑張るしかないでしょう。
サッカーの批判はサッカーで返すのが手っ取り早いです。
次のベルギー戦、頑張ってください!
応援してます。
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おまけの話
これがサッカー?
どこかの新聞に長谷部選手のコメントで「もどかしいサッカーだが、これがサッカー」と書かれていました。
これがサッカーだったら世界からサッカーファンがいなくなりますよ。これもサッカーならまだわかるけど。
そう思っていたら他の記事では「もどかしいサッカーでしたが、これが勝負の世界」と書かれてました。こっちが本当のようです。
だいぶニュアンスが違うんですけど・・・。
さすが「これがマスコミ」と言った所でしょうかね(-_-;)
反則ポイントが同じだったらどうなる?
ところで今回は反則ポイントで日本がグループリーグを通過したのですが、もし反則ポイントまでセネガルと同じだったらどうなったのでしょうか?
調べてみたところ(テレビでも言ってましたね)
抽選だそうです!
これぞ本当に運ですね。滅多に起こる事ではないでしょうけど。
時間稼ぎはどこまで許されるのか?
極論の話で恐縮です。
ボール回しは必要ですかね?
今回は日本もポーランドも最後はほぼヤル気が無かったようです。ならボールすら回さなかったらどうなるんでしょう?
ディフェンダーの選手がずーっとボールを足元に持ちづづけて、相手もプレッシャーにいかずひたすら時間が過ぎたとしたら、なにかルールに触れるんでしょうか?
もしくは今回は10分ほどでしたが、もっと長い時間たとえば後半全部とかそれ以上だったとしたら問題はあるのでしょうか?
談合試合として裁かれる事はあるのかもしれません。
でもその基準・判断の分かれ目は一体どこにあるのか、気になったので調べてみましたが明確な答えは見つかりませんでした。
最後にFIFAのサッカー行動規範と言うのがありましたので掲載しておきます。
サッカーの行動規範(FIFA)
サッカーのためにいつもしなければならないこと。
- 勝利のためにプレーする。
- フェアにプレーする。
- ルールを遵守する。
- 相手選手、チームメート、レフェリー、役員、そして観客を大事にする。
- 尊厳をもって敗戦を受け入れる。
- サッカーへの関心を促進する。
- 不正行為、有害薬物、人種差別、暴力、その他サッカーに危害を及ぼすものをすべて拒絶する。
- 不正行為の誘惑に抵抗しようとしている人びとの助けになる。
- サッカーの信用を傷つけようとする人びとを弾劾する。
- サッカーの名声を守る人びとの功績を認める。
みんな、サッカーは楽しみましょうね(*´▽`*)
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