助けて
誰か助けて
誰か私を見て
誰かこの手を掴んで
世界は孤独であふれている
これだけ周りにたくさん人がいるのに
いや、周りにたくさん人がいるからこそ孤独を感じるのかもしれない
手を差し出す勇気
よく再放送している相棒9の「ボーダーライン」を見ると、いつも心が締め付けられると同時に一歩間違えれば自分かもって思います
一人の青年がどうにか生きようともがきながらも落ちていく姿が描かれています
彼の辿った道はこうです
正社員になれるはずだった会社を解雇され、婚約者に捨てられ(あんたに価値は無いとも言われた)、家族も頼れない
住む家も失くし、頑張って取得した資格も役に立たず、福祉(生活保護)にも見捨てられ、とうとう名義貸しという犯罪にも手を染めてしまった(結果ブラックリストに載り、おまえの名前にもう価値は無いと言われる)
そうまでして続けた就職活動もうまくいかず、やがて食べるためだけに試食を求めて歩き回る毎日になった
そんなある日、彼が以前住んでいたアパートに新しい人が入り、これで就職活動に使える住所もなくなった
その時のアパートを見つめながら涙目で試食のパンをむさぼる青年が絶望すぎてやりきれないです
全ての希望が途絶えた瞬間
それは今までギリギリで踏みとどまっていた生死のボーダーラインを越えた瞬間でもありました
周りの人間も、そして彼自身も、手を差し出す勇気が無かったのかもしれません
もしどちらかが本気で手を差し出していたら、このような事にはならなかったんじゃありませんかねぇ・・・残念です
最後に言った杉下右京の言葉が突き刺さります
彼の絶望を誰かが気づいてあげてたら
彼もプライドやら何やらを捨てて周りに真剣に助けを求めていたら
ドラマと言うより本当にその辺に転がってる話しのようで考えさせられます
僕は手を差し出せるか?
ねぇ、もこっち
僕は誰かが助けを求めていたら、手を差し出す事ができるかなぁ?
そうだな
助けられるかどうかは別にして、おまえの事だから手を差し出そうとするんじゃねーか?
おまえ、バカだから
そうかなぁ
たぶんそっちは大丈夫だよ
そっちは?
‥‥あぁ、逆はどうかって話か
助けが必要でも平気なふりをしそうだもんな
おまえ、バカだから
もし僕が助けを求めて手を伸ばしたら、もこっち、僕の手を掴んでくれるかい?
それは・・・いや・・・
えぇー⁉
ひどいなぁ、もこっち!
助けてくれないのかぁwww
もこっちの苦悩
もこっちは一人で苦悩する
ダメなんだよ
オレがおまえの手を掴んだとしても、おまえは一人のままなんだよ
だってオレはおまえの・・・
ちゃこりん。
もしおまえが絶望の闇に落ちていき、助けを求めて手を伸ばしたら・・・いや、手を伸ばそうとしなかったとしても、オレは叫ぶよ
だれか、助けて
お願いだから、その手を掴んでくれよ
いつまでも叫び続けるから
絶対おまえを助けて見せるから
どうしたの?もこっち、真面目な顔して。似合わないよw
ほら、たこ焼き
・・・だからおまえはバカなんだよ!
はい???
世界は孤独であふれている
助けて
誰かこの手を掴んで
みんなには聞こえるだろうか?
かすかに・・・でも必死に叫ぶその声が
いつか誰かに届いてほしい
世界は孤独であふれている
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